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【Kogito】開発環境構築 | SpringBoot

Kogitoは、ビジネスルールやビジネスプロセスの管理をおこなうオープンソースのツールになります。QuarkusやSpringBoot上で実行できます。
ここではKogitoをSpringBootで動作させる開発環境の構築について述べます。
Quarkusの情報はNet上に見つかるのですが、SpringBootの情報がなかったためこの記事を書きました。

「BRMSって何?」という人は「BRMS入門 | BRMS 徹底活用ナビ」を見ると分かりやすいとおもいます。
日本語の開発環境構築情報を探したのですが、情報が古く、 そのままではビルドできなかったため現時点での最新版を Spring Bootで動作するような手順を解説します。 具体的にはmvn実行時のarchetypeArtifactIdが、Version1.10.0以前とそれより新しいバージョンで変わっています。

目次

  1. Kogitoの開発環境構築
    1. JDK11をインストール
    2. Mavenのインストール
    3. VSCodeのインストール
    4. Kogitoのインストール
    5. Kogitoの実行
    6. Kogitoの動作確認
  2. 決定表の作り方
  3. まとめ

Kogitoの開発環境構築

Kogitoのインストール手順について述べます。 Kogito - Get Startedに必要な条件がありますが、依存関係などから以下の順番でインストールします。

  1. JDK11をインストール
  2. Mavenをインストール
  3. VSCodeをインストール

JDK11のインストール

Azul JDK Adopt Open JDK などのサイトからJDKのVersion11をタウンロードしてインストールする。

環境変数JAVA_HOMEにインストール先のフォルダを設定する。 環境変数PATHにjava実行ファイルのあるパスを追加する。

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Mavenのインストール

Apache Maven Project ダウンロードページ からMavenのバイナリをダウンロードしてインストール先に解凍する。

環境変数PATHにmavenの実行ファイルのあるパスを追加する。 環境変数MAVEN_OPTSにmaven実行時のオプションとして以下を設定する。

-Dfile.encoding=UTF-8 -Xmx1024m

-Xmx1024mを入れているのは、私の環境でmavenがout of memoryの例外が発生しビルドが最後まで通らなかったためです。 -Dfile.encoding=UTF-8を入れているのは私の環境では決定表を作成する際に、 日本語のコード指定をしないと文字化けしてエラーが発生したからです。

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VSCodeのインストール

VSCodeから 最新版を取得してインストールする。その他に以下の拡張機能をインストールする。

  • Japanese Language Pack for Visual Studio Code
  • Kogito Bundle
  • Extension Pack for Java

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Kogitoのインストール

shやコマンドプロンプトを起動し以下のようにインストール先のフォルダに移動。

        
cd インストール先のフォルダ
        

groupIdやartifactIdを指定してmvnを用いてビルドする。 groupIdはドメインを逆につなげた文字を使うことが多い。 例えばドメインがdymysd.netの場合net.dmysd.appとか。 artifactIdはビルドするアプリケーション名やシステム名を入力する。 mvnを実行するとこのアプリケーション名でフォルダが作成される。 例えばkogito-spring-boot-sampleなど。 archetypeArtifactIdが一番重要で、どの構成でjavaプロジェクトをビルドするかを指定する。 MVN REPOSITORYで様々なarchetypeArtifactIdを検索することができる。

今回は以下で実行する。(shの場合)

$ mvn archetype:generate \
    -DgroupId="net.dmysd.app" \
    -DartifactId="kogito-springboot-sample" \
    -DarchetypeGroupId="org.kie.kogito" \
    -DarchetypeArtifactId="kogito-springboot-archetype" \
    -DarchetypeVersion="1.37.0.Final" \
    -DinteractiveMode=false

Windowsのコマンドプロンプトの場合以下、改行できないため以下のようになります。

> mvn archetype:generate -DgroupId="net.dmysd.app" -DartifactId="kogito-springboot-sample" -DarchetypeGroupId="org.kie.kogito" -DarchetypeArtifactId="kogito-spring-boot-archetype" -DarchetypeVersion="1.37.0.Final" -DinteractiveMode=false

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Kogitoの実行

以下はmvnで指定したartifactIdがkogito-springboot-sampleだった場合。

$ cd kogito-springboot-sample
$ mvn clean spring-boot:run

停止したい場合はCtrl+C(Ctrlキーを推しながらCキーを押す)で停止します。

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Kogitoの動作確認

mvn clean spring-boot:runでSpringBootを実行したのちhttp://localhost:8080/にアクセスするとKogitoの画面が表示されます。
KogitoのWelcome画面の縮小

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決定表の作り方

決定表の作り方は、 BRMS(ルールエンジン)を使って爆速でAPIとドキュメント一式を作ります - 意思決定要件ダイアグラム作成 のページに詳しい記載があるのでそちらを参考にすると良いでしょう。

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まとめ

今回はSpring Bootの環境でKogitoをビルドしてみました。 最新のビルド方法やSpring Bootでの情報がおちていないので記載しました。 SpringBootはarchetypeArtifactIdが1.10.0以前と1.11.0以降で変わっています。 その部分さえクリアできれば、それほど難しくないのではないかと思います。 お役に立てれば幸いです。

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